四 群 点 数 法 の 歴 史
四群点数法は、女子栄養大学の創立者・香川綾がバランスのよい食事法として考案しました。
その歴史は、昭和初期の「主食は胚芽米、おかずは魚1豆1野菜4」を出発点に、
食品をグループに分類した食事法へと発展しました。変遷の様子は雑誌『栄養と料理』にみることができます。
半世紀以上の歴史を持つ食事法は、高等学校家庭科教科書に採用され、
一般の方々に広く活用され健康維持に役立って(文献にみる)・(栄養クリニック)います。

「魚1豆1野菜4」から四群点数法までの道
  〈食品群の移り変わり〉

昭和3年〜:主食 胚芽米
主食 胚芽米
副食 魚1 豆1 野菜4

昭和23年頃〜:五つの基礎食品
1 乳・乳製品、卵
2 魚介類100g・豆・豆製品100g
3 緑黄・淡色野菜・くだもの・
 芋・乾物400g
4 穀物450g
5 砂糖・油

昭和28年:七つの基礎食品
昭和31年:七つの食品群

1 乳及び乳製品   卵1/2個
2 魚と肉70〜100g
3 豆製品
 (みそ20g十豆腐週に1丁)
4 緑黄色野菜100〜150g
5 淡色野菜200g   芋100g
6 穀物(パン130g+米130g)
7 油脂(マーガリン小さじ1
 + 食用油大さじ1)
  砂糖(大さじ2〜3)

昭和36年:四つの食品群
1 乳・卵250g
2 魚・肉・豆製品200g
3 野菜・くだもの500g
4 穀物・油脂・砂糖400g

昭和38年:四つの食品群=改定
第1群=牛乳・乳製品、卵
第2群=魚・肉、豆・豆製品
第3群=野菜類、芋類、果物
第4群=穀物、油脂、砂糖

昭和43年:香川式食事法
昭和52年:四群点数法=改称

1 乳・乳製品、卵 3点
2 魚介、肉類、豆・豆製品 3点
3 野菜、果物、芋、海藻・
 きのこ 3点
4 穀類、砂糖、油脂、その他  11点

昭和22年学校給食開始とともに、子供たちが、良質のタンパク質、カルシウム、ビタミンB2などが豊富な牛乳(当時は脱脂粉乳)を飲みはじめると、みるみる健康状態が改善していくことを目の当たりにして、香川綾は、戦前からの「主食は胚芽米、魚1、豆1、野菜4」に牛乳を加えて、これを「5つの基礎食品」へと発展させました(昭和23年(1948))。

この「5つの基礎食品」から、昭和28年(1953)に「7つの基礎食品」へとさらに発展させ、よりバランスのよい食品摂取を目指しましたが、食品群が多過ぎて、覚えにくいため広く普及するには難点がありました。

そこで、昭和36年(1961)には「四つの食品群」に改めました。第1群=魚・肉、豆(タンパク質源)、第2群=野菜、芋類(ビタミン・ミネラル源)、第3群=牛乳、卵(タンパク質、カルシウム、ビタミンB2、ビタミンAなど)、第4群=穀物、砂糖、油脂(エネルギー源)となっており、栄養的な特性によって分類され、たいへん覚えやすいものになりました。

ところが、昭和30年代、戦後復興から経済成長へと、日本人の食生活も急速に豊かになり、肥満や糖尿病成人病が増加してきました。ただ食べれば良い、という時代から「なにを、どれだけ食べればよいか」を考えた食事法が必要となってきたのです。そこで @同一食品群からの食品選択 Aバランスのよい食品配合 B熱量摂取の抑制の観点から、昭和38年(1963)、現在の「四つの食品群」に改定しました。

しかし、それまでのように食品の重量を指標にしたのでは、そのたびに「食品成分表」を参照する面倒がありました。そこで香川綾は逆にエネルギー単位で食品の重量を把握するという方法を編み出したのです。つまり、食品100gあたりのエネルギー値から80kcalを1点とした「点数法」へと考え方を逆転させたのです。特に、1点80kca1という設定は、だれにもわかりやすく、日常使用量に基礎を置いていたので実践しやすいというメリットがありました。この食事法に、昭和43年(1968)に「香川式食事法(昭和52年、四群点数法に改称)」と命名しました。それ以来、だれにもわかりやすく、カロリー計算も簡単にでき、実行しやすいことから現在まで幅広く活用されています。

◆こぼれ話シリーズ・第4話◆
女子栄養大学教授 五明紀春
          (Revised 25/Sept/2006)
関連ページ
『栄養と料理』からみる四群点数法の変遷
◆四群点数法の高等学校家庭科教科書への採用: 『食品の分類
◆研究及び実践;文献一覧・『肥満治療のメッカ「女子栄養大学・栄養クリニック」

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